リスティング広告の運用でおさえておきたいこと

何事にもPDCAサイクルが大切と言いますが、リスティング広告に関して言えばPの部分が特に大事だと聞いたこと、感じたことのあるプレイヤーさんもいるのではないのでしょうか。
弊社でも運用してきた中で「あれはやった方がいい」「これはやるべきでない」と思うことを上げてみました。
1.無駄な計測ツールの導入
アクセス解析やヒートマップなど何かしらのツール導入は避けられないでしょう。
しかし、なんとなく導入しているツールや高機能なものなどは見始めると切りがありません。
運用者の工数を増やすことはPDCAサイクルの鈍化を招きます。
明確な理由のないツール導入は作業工数を増やすだけなので、慎重に考えましょう。
2.広告主にとってアカウントの透明性
管理画面の共有を希望するかどうかは広告主によって異なりました。
しかし広告主のリテラシーを問わず、希望者には共有する旨を契約時知らせておくと後々お互いにとって便利です。
弊社でも契約時に管理画面の共有希望がなかったものの、後から希望が出たためにお客さんにGoogleアカウントの用意が必要になった、既存のGoogleアカウントではAdWordsを開設していたようで、弊社で作成したものが共有できなかったなんてことがあります。
解約後のアカウント譲渡や、残った広告費の返金処理を行うにあたっても広告主との共有をしているとスムーズです。
3.ブランド名のキーワード入札
「屋号や商品名のCPCが思ったより高い」「広告で出稿しなくても自然検索で流入してくるんじゃない?」と考えていた時期がありました。
実際に情報収集していて感じた限りでは、ブランドワードを入札することは意外とメリットが大きいものでした。
◎ブランド名入札の恩恵
【広告部分は色が違って目立つ】
ネットショップの例にとると、店名や取扱商品の名前で入札したとします。
自然検索では自社サイトやモールのページ、取扱商品のブランドサイトなどが上位を占めています。
自社サイトを広告の上位に掲載した後も、自然検索からの流入は減らず広告からは新規ユーザーの獲得に成功しました。
また、虫眼鏡キーワードで好ましくないものが出てくるとき、広告部分に目が行くことで虫眼鏡キーワードが目立たなくなるなんてこともあります。
逆にポジティブな虫眼鏡キーワードが出てくるとき、競合もブランド名で広告表示がされない時は入札を控える方がよさそうです。
4.キーワードの高騰につながる入稿
アカウント内における複数の入稿キーワードが検索クエリでの表示をめぐってオークションを起こすことがあります。
たとえば異なるマッチタイプだからといって、同じ広告グループに同一キーワードを入稿した場合。
完全一致のキーワードが優先的に表示されますが、より効果が高いと判断されれば部分一致でも表示されるといった具合に、他社のみならず自社アカウント内でも競合が起こると必要以上にCPCの高騰を招きます。
アカウント内の競合を防止する策としては
・意味の近い複数のキーワードを部分一致で入稿しない
・同一キーワードでマッチタイプを変える場合は、広告グループを分ける
・複合一致のキーワードを入稿した広告グループでは、完全一致のキーワードを除外
アカウント内のキーワード競合を無くす構成に変更しただけで、完全一致のインプレッションシェアの増加やCPCの低下だってできてしまうのです。
新しくアカウントを開設するときも既存のアカウントを引き継ぐときも、是非一度キーワードは確認してみましょう。
まだまだあるはず!やるべきことや止めるべきこと
上記は弊社で運用してみての所感ですが、プレイヤーや広告主が変わればいくらでも出てくることでしょう。
外部からの情報収集と同時に、プレイヤー自身の中からも運用の秘訣を探してみませんか?